・足るを知る
・主体性を持つ
・他人はコントロール出来ない
・心配事の97%はおこならい
という
僕の中で5本の指に入る思考法のうち、
4つを紹介しましたが、
今回は5つ目を紹介します。
【80:20】の法則
「パレートの法則」とも言います。
例をあげると、
・世界の富裕層トップ20%が
世界全体の80%の富を所有している。
・商品の80%の売上は
上位20%の社員が作っている
など。
それを演劇で感じたのは、
とあるシーンの
100%の完成度を目指すとき、
80%までは2時間で作れるけど、
残りの20%に8時間かかることです。
演出をするときは、
これを頭に入れるようにしました。
稽古時間は限られています。
100%を目指すには
絶対的に時間が足りないのです。
いやいや、佐野君!
100%を目指せって!!
おっしゃることはわかります!!
でもこれは精神論ではなく
物理的な問題です。
なので僕は、
お芝居作りの全てのパートを80%で
最短の完成を目指すようになりました。
そうすると稽古終盤に時間が余るので、
その余った時間を
効果的に伸びそうな部分に当てる。
これで85%くらいの完成度になります。
だから100%目指せって!!
待って下さい!!
まだ話は終わってません!!
残りの15%は
キャスト・スタッフに任せるんです。
稽古を短くする分、
個々のプライベートの時間は増えます。
その時間を使って
100%を目指してもらうんです!
これによって
カンパニーの自主性も高められます。
もちろん僕も役者で参加するときは
100%を目指します。
自分の役に全ての時間を使って
問題ないですから。
そもそも完璧なんてものは
この世にありません。
よく目にするのが、
100%を目指して
稽古がどんどん遅れていき、
全体のクオリティが
めちゃくちゃ下がってしまう現場です。
これを最も恐るべきだと僕は思います。
さて、ここからが本題です!!
(前置きが長くてすいません・・)
これを僕の演劇人生に当てはめてみます。
【シットコム】を
30年近くひたすらやってきて、
8割くらいできるようになった
という感覚があります。
そして残りの演劇人生は
あと25〜30年くらいだと思ってますが、
これから10割を目指すとなると、
あと120年必要です。
圧倒的無理!!
なので、
これからは
なるべく新しいことに挑戦して
新しい80%を
たくさん作っていくことにします!
もちろんシットコムが
僕のライフワークであることは変わりません。
新たな80%をたくさん抱えながら、
シットコムに向き合う方が、
残りの演劇人生を最大限に
活かせるんじゃないかと思ってます。
果たして
このやり方が合ってるのかわかりませんが、
【とりあえずやってみる】
の精神で頑張ってみます!!