演劇

【プロフィールの重要性】

今回は完全に役者さん向けの記事です。

出演・演出・脚本・プロデューサーをこなし
《舞台の錬金術師》
と勝手に名乗るこの僕が、
今回はプロデューサー目線でお話しします。

役者にとってプロフィールは重要です。

面識のない役者をキャスティングする時は
プロフィール頼りになります。

その中でも特に大事なのは経歴です。

どんなキャリアどれだけ積んできたのか。

じゃあ少しでも多く載せた方がいい!
と思うかもしれませんが、
それが考えどころです。

もちろんいっぱい経歴があった方が
有利なのは間違いないです。

ですが、それ以上に大事なのは

〈質〉です。

プロデューサーが経歴を見た時、
微妙な作品が多々あると、
やはり難色を示すことになります。

逆に経歴が少なくても、
小さい舞台ばかりでも、
良作に出ているという印象を
与えることができれば
かなり有利になります。

「お芝居が好きなんだな」
「作品のよさを見極めるセンスがあるな」

と好印象を持たれますし、
信頼感が上がります。

最近とあるプロデューサーさんと
打ち合わせをしていて、
キャスティングの話になりました。

「こういう役者を探している」
と言われたので、
僕の知り合いの役者をプレゼンしてみました。
かなり条件が合っているので
オッケーかなと思ったんですが、
その役者さんのプロフィールを見て
「申し訳ないけど・・」と断られました。

トラブル続きのカンパニーに
立て続けに出演していて、
経歴に難ありと判断されてしまったのです。

改めてプロフィールって
大事だなと思わされた瞬間でした。

「そんなの気にしないよ!」
という気さくなプロデューサーさんも
たくさんいると思いますが、
良いプロデューサーほど
厳し目の判断をする印象があります。

もちろん、
若いうちは判断がつかずに
微妙な舞台に出てしまうこともあります。

僕だって多数あります。

大事なのはその一回で打ち切きることです。

一回なら、
「そういうこともあるよね!」
とマイナスにはなりません。

「せっかくまた誘ってくれたのに
断るのも申し訳ない・・」

と出演してまうことは絶対に避けましょう!!

僕は若い役者さんには
思い切ってどんどん出演していけ!
とアドバイスしてます。

本番に勝る稽古はないからです。
(これはまたいづれ記事にします)

ただ、
それが《自分のプロフィール》になっていく
ということも頭の中に入れておくと、
なお良いかと思います!

あ! そうそう!!
《特技》とか《趣味》とかはどうなの?
って意見もありそうなので最後に書いておきます。

あるなら絶対書いておいた方がいいです。

でも僕がプロデューサーだったら、
そこまで重要視しないです。

ダンスが得意と書いてあっても、
実際どのレベルで得意なのか
わからないからです。

でも、『SHOCK』のバックダンサーの
経験ありますと経歴にあったら、
どのレベルで上手いのか容易にわかります。

特技や趣味を書いておいた方が
いいというのは、
それで別の仕事
お誘いいただける可能性があるからです。

『苔』にメチャクチャ詳しいとか、
『ポテチ』が死ぬほど好きとか、
『ドラクエ10を13000時間プレイしている

とか、
演劇に関係なくても、
そういう人材を探している人もいます(笑)

好きなことが仕事になった時の喜びは
何にも変え難いです!

Top